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衆議院・文部科学委員会質疑録 |
2002年11月27日 |
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古屋委員長 丸谷佳織君。 丸谷佳織 公明党の丸谷佳織でございます。 当委員会におきまして、青少年の薬物乱用防止教育とまた喫煙防止教育についてお伺いをしたいと思いまして、お時間をいただきました。どうぞよろしくお願い申し上げます。 まず、青少年の覚せい剤乱用の状況からお話ししますと、平成十四年の一月から十月調べにおきまして、総数では、昨年、平成十三年度一月から十月の八百十二名に比べまして、本年度同時期においては六百二十一名と人数は減少したものの、年齢別で見てみますと、十五歳の検挙数が三十九名から四十二名へと若干数ふえている状況にございます。 青少年の薬物乱用防止の精神というのは、キャッチフレーズにもございますように、「ダメ。ゼッタイ。」ということで、薬物乱用防止ゼロを目指すという目的からしますと、薬物乱用防止対策の充実強化というのを今後一層図っていかなければいけないというふうにも思います。 また一方、喫煙の状況を見てみますと、これは政府からいただいた資料が若干古いものなんですけれども、二〇〇〇年国立公衆衛生院の調査によりますと、喫煙経験者、男子の中学校一年生で二二・五%、高校二年生になりますと過半数を超えて五一・三%となります。また、女子におきましては、中学校一年で一六・〇%、高校三年では三六・七%と四割近くに上っております。 また、初めての喫煙経験学年を調べてみますと、中学校三年生までに喫煙経験のある青少年においては、小学校四年生以下から吸い始めたという結果が出ております。 こういった結果を踏まえて、学校教育における薬物乱用防止また喫煙防止教育の実施状況と、大臣にお伺いしますけれども、こういった数を踏まえて、初等中等教育にずっと携わられていらっしゃった経験から、どのようにこの結果をお考えになり、今後どうしていくべきだとお考えになるか、この点についてお伺いします。 遠山国務大臣 薬物乱用の件も喫煙の問題も、これは私どもといたしましては、子供たちの健康を害するというだけではなくて、それをもとにいろいろな問題にも発展していくわけでございまして、これは私は、小学校、中学校、高校のいずれの段階でもしっかりとその問題性を子供たちに教育し、そしてまた、学校自体もそういったことが起こらないようにさまざまな工夫をしていくべきだと考えております。 具体的な方策については、それぞれ担当の方からお答えをいたします。 遠藤政府参考人 薬物乱用防止教育でございますけれども、我が省におきましては、総理が本部長になっております薬物乱用対策推進本部が決定いたしました薬物乱用防止五カ年戦略に沿いまして、薬物乱用防止教育の一層の充実を図っている、こういう状況でございます。 具体的には、中学校や高等学校で、警察職員や麻薬取締官OB等から薬物の恐ろしさを具体例を挙げながら指導してもらう薬物乱用防止教育を、できれば全校でということでお願いをしておりますが、現実には約七割の高等学校等で行われている、こういう状況でございます。 そのほか、中学校や高等学校に入学するすべての生徒に対しまして薬物乱用の影響等について解説しましたパンフレット等の配付を行っている、こういうことでございますし、また喫煙防止教育につきましても、同様にいろいろな形で教育を行っているという状況でございます。 丸谷佳織 具体的に言いますと、学校の現場で行われている喫煙防止教育あるいは薬物乱用防止教育、学年別で見ますと、小学校では五年生と六年生時、また中学校、高校では三年生時に行われております。 しかし、先ほど挙げました結果を見てもわかるとおり、十五歳から例えば初動喫煙をするとか、あるいは学校が変わって新しい友達がふえた途端に、その友達の輪に入りたいがために例えばたばこの勧めを断れないとか、そういった状況。環境が変わる中学校一年、高校一年、あるいは小学校四年生以下から初動喫煙をしているということからしますと、小学校五、六年以下、早い時期での対策というものも効果があると思いますが、この点についてはいかがでしょうか。 遠藤政府参考人 御指摘のように、教科としましては小学校では六年生の体育、中学校では三年生の保健体育で指導する、こうなっておりますが、これに限らず、特別活動を初め、学校教育全体を通じてこういった喫煙防止に関する指導をぜひ行ってほしいということでお願いをしている次第でございます。 丸谷佳織 そこのお願いはより一層強くお願いとして実行していただいて、また、現在行われています七割の薬物乱用防止教育、これを十割、一〇〇%にするような努力を引き続きしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 実際に、喫煙防止教育について非常に積極的に取り組んでいる例としまして、例えば和歌山県、これは県教育委員会が各市町村の教育委員会と協力をしまして、学校区域、敷地内すべてをノー・スモーキング・エリアと決めまして、灰皿も置かない、分煙ではないという完全なノー・スモーキング・エリアとして、ことしの四月一日から実施をしています。 その後の経過を聞いてみますと、運動会ですとかあるいは学園祭を経たときも、PTAがそこの学校の場に行って、あるいは学校の先生から、ノー・スモーキング・エリアにしたことによる苦情というのはやはり出ていないそうなんですね。ですから、県がそのようにリードをしてノー・スモーキング・エリアと定めることによって、親の意識も変わっているという非常によい結果が出ているわけなんです。 こういったノー・スモーキング・エリア、和歌山県のみならず全国各地に徐々に広がってきておりますが、これを推進していただく意味で、文部科学省はこれをやるべしという命令形は余りなじまないかもしれないので、このノー・スモーキング・エリア推進のための顕彰といいますか、そこを実施している地域を、例えば、何でもいいんですけれども、煙害ゼロ地域とか健康教育推進地域として表彰するようなシステムがあれば、より一層私はこの活動が進むのではないかと思うんですが、この点はいかがでしょうか。 池坊大臣政務官 四月十一日に青少年に関する特別委員会で、丸谷委員から和歌山教育委員会の取り組みを御紹介いただきました。私も大賛成で、これは全国の学校が禁煙になってほしいというふうに願っております。 学校教育の中で教科として教えることも大切ですけれども、先生がおいしそうにたばこを吸っていらっしゃったならば、子供たちはやはり好奇心旺盛ですから、僕も吸ってみたいなという気持ちになると思います。 隗より始めよで、まず先生が吸わないことというのが私は大切だと思っておりますので、それ以後、さまざまな協議会におきまして、和歌山県を初め各自治体における禁煙の取り組みについて、この状況を知らせております。例えば健康教育行政担当者連絡協議会だとかあるいは保健室相談活動研修会等々、さまざまなときにこういうことをしてほしいというふうに申しておりますし、また教育委員会においても禁煙の推進を進めておりますが、まだ全国的な広がりになっていないということは残念でございます。 やはりいろいろな方法を考えていかなければいけないと思っておりますので、今丸谷委員がおっしゃったように、いい学校を表彰するということはこれから必要で、すべてが同じようにする必要はないので、やはりいいところは、こんなすばらしい事例があるのだということをどんどん文部科学省はみんなに知らしめていかなければいけないと思っておりますので、それも参考にして頑張っていきたいと思います。 丸谷佳織 大変いい御答弁をいただきまして、どうもありがとうございました。ぜひこれは、検討の範囲を超えて、実施に至るまでやっていただかなければ困りますので、どうかよろしくお願い申し上げます。 もう皆さん御存じのように、日本は国際的にたばこ対策後進国と言われていまして、それはなぜかといいますと、当然喫煙も含めて個人の自由というのは尊重されるべきですけれども、その中においても、医療機関ですとかあるいは学校ですとか、そういった公的機関において、諸外国ではノー・スモーキング・エリア指定とかあるいは分煙という対策がとられているのに比べて、日本はまだまだそこがとられていないということから、たばこ対策の後進国というふうに言われています。 ぜひこの汚名を返上すべく、学校という教育現場、あるいは健康推進教育という方針も文部科学省で打ち出していると思いますが、この観点から、ノー・スモーキング・エリア指定として無煙環境づくりに積極的に取り組んでいる地域あるいは学校に対しては表彰するということを重ねてやっていただくようにお願いをしたいと思います。 また、その表彰するに当たって検討していく中で必要になってくる事項というのはやはりあるんだと思います。というのは、ことし、十四年四月一日から、ノー・スモーキング・エリアとして学校区域内を指定した、それを実施した。その実施したことによって、結果、その小学校あるいは中学校の生徒がいかに喫煙をしなくなったか、喫煙防止の結果にどのようにつながってきたかという因果関係の数字的なものがあることで、より表彰するあるいは顕彰するというシステムが確立されるんだと思います。 時間がなくなりましたので、文部大臣に最後に感想も含めてお伺いしたいと思うんですが、例えば、こういったノー・スモーキング・エリア校をモデル地域として指定をして、その後調査をして、ノー・スモーキング・エリアの地域の子供たちの喫煙状況とその他の地域の子供たちの喫煙状況の数字の比較等をして、ノー・スモーキング・エリア地域を学校教育において拡大していくというような提案に対してはどのようにお考えになるか、最後にお伺いしたいと思います。 遠山国務大臣 委員御指摘の御趣旨は、心から賛同いたします。どういうふうなことが最も効果的でまた可能か、検討させていただきます。 丸谷佳織 どうぞよろしくお願いいたします。 以上です。ありがとうございました。 |